Raspberry pi NASキットを組み立てた話

python

はじめに

raspberry pi4 でNASというか2.5インチHDD組み込みキットを組み立てました。
使ったキットはGeekwormのNASPiというモデルです。
raspberry piとHDDを一つの筐体に組み込むキットは種類が少ないので選択肢はあまりありません。

今回、このキットを組み立てるにあたり、トラブルのあった点を書いていきます。
主に下記の3点です。
・組み立てる前に他のUSB-HDDで起動確認をしたほうが良い
・セットアップは先に行っておく
・ファンコントロールのサービス化

組み立てについて

組み立ての手順は本家wikiや動画がありますので省略します。
難点はHDDを止めるネジがraspberry piの下にあり、HDDの交換は簡単には出来ません。
なので、起動しない場合はもう一度外して検証を行っていくことになります。
自分の場合は ubuntu server 20.04 LTS を入れましたが、起動できませんでした。
ubuntu server 21.04 に入れ替えたところ無事起動しました。
特に起動できないなどは何度か入れ直したりを繰り返すことになるので、組み立てる前に動作が確認できるところまで持っていったほうが、後々楽な気がします。

あと、HDD固定用のネジですが、基板側とHDD側両方にタップが切ってあります。
なんか気持ち悪い感じはしますが、取り付けれないことはありませんしガタもありませんでしたので、このまま行くことにしました。
下手にタップを削ろうとして、基板がもげるなど取り返しのつかないことになる可能性があったので諦めました。

セットアップについて

このキットには電源スイッチとクーリングファンが付いています。
ただどちらもソフトウェア制御が絡んできます。
このため、使用するには制御用にソフトを入れる必要がありますが、このソフトを入れるまでファンが回りません。
せめて全開回転であればインストール中は何度かなるんですが、全開回転させるには線を一本抜くということをしなければなりません。
apt update upguradeで時間を取られる可能性もありますので、動作確認ついでにある程度のセットアップはしておいたほうがいいと思います。

ファンコントロールについて

ファンコントロールですが、このプログラムを起動している .shがprofile.dに入っており、ログイン後にしか実行されません。
自分の場合はfan.pyを/optにコピーしてsystemedを作成してログイン前に起動するように変更しました。
後はfan.pyのパーミッション設定や二重起動しないように元々の起動箇所の修正をしました。

その他

raspberry pi のNAS化についてはお勧めしません。
速度、価格ともにNASキットの方が良いと思います。
今回導入した理由として、軽負荷のサーバーが欲しかったこととproxmoxのバックアップサーバー代わりに使いたいというのがありました。
なので、NASというよりは軽負荷のサーバー用というのが適切な気もします。
メインのサーバーは別であって、サブとして必要で特に性能がいらないけど、バックアップもしたいから容量も欲しいなんて特殊な用途ではいいと思います。

今回使用したGeekwormのNASPiですが、若干設計に微妙な点はあるものの運用側で修正が効きますし、ケースの作りもそこそこ良いので、それほど不満はありません。
USBでHDDを繋ぐこととやっていることは変わりませんので、このケースが必須ということはありません。
スッキリまとめたいという方は検討されてもいいのかなとは思います。

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